一文詩集

強ばった表皮の裏の柔らかな肉が私を責めては泣く

昨日の夢はマスカットグリーンのエロス

しあわせで、おでんが煮詰まってしまった。

パン咬むと耳の奥に夏がくる

ぬるい空気の中、だらしない格好のまま近所のスーパーに行き、一枚五円のレジ袋ぶらさげてぶらぶら歩く帰り道の、やや幸福感。

私が呼吸を止めていても、体をゆらせば胸は勝手にしゅうしゅう音を鳴らすので、壊れてしまったみたいで穴のあいた空気人形みたいでとても、愉しい

船べりに君の唄 青い静謐を切り 私は水を掻く

無数の琥珀がはね回っている アスファルトのまぼろし

形を溶かした塩水を飲み干せば、宇宙になれる気がしました。